「わし、裏の(世界の)SPやねん」

 今日の昼前、そこそこの遠方仕事があった。

池田の葬儀場まで

「実は昨日妹が亡くなってな」

「そうなんですか。それでもう今日葬儀ですか」

「ほんま、突然やで。明後日が友引なんやけど、明日は空きがなかったみたいや」

「大変ですね」

「ええ歳して、外国行ったり来たりしてたから、(そんな生活は)良くない言うたんやけどな」

「女性で79歳なら、まだそんなに亡くなる年齢ではないですよね」

「わしもずっと海外ばかり行ってたんやけど、もうさすがに大人しくしとるわ」

「そうなんですか。どちら(の国)へ行かれてたんですか」

「世界中や、わしは元SPやねん、SP言うても、よく政治家とかの横に立ってるのは『表のSP』や、わしは裏のSPやったんや」

「裏のSPですか?」

「そうや、わしらの世界では『スッパ』とか、『ラッパ』とか言うんやけど、わしは『スッパ」の方や」

「はぁ…(『スッパマン』みたいやな)」

「スッパより、ラッパの方が強いねん」

「そうなんですか(わけわからんけど)」

「名刺はD社(関西の自動車会社)の部長の名刺を持ってな、実際はSPの仕事をしてるんや」

「そういう仕事をするのは、何か国家試験とかあるんですか?」

「表立ってそんなもんあるわけないやろ。家系で決まってるんや。わしは5歳の時からその(SPの)訓練受けてる」

「5歳からですか」

「そのせいでな。灘中時代は高校の柔道部の先輩投げ飛ばしたり、友達をかたわにしたりな、いろいろ武勇伝があんねん」

「灘中…ですか」

「仕事を始めてからは、中国へ行ったり、今戦争やってるウクライナへ行ったり、共産圏が多かったな。そういうところへ日本の首相とかが行くのは危険だから、事前に現地に入って調査したり、危険なやつらと闘ったりな」

「はぁ…(漫画の世界やな)」

「年に一回、武術の大会があってな。それで負けたらその仕事も終わりや。わしは50歳くらいのとき負けて、そのときの傷が今も左肩に残ってるんや」

こんな話を現地に着くまで30~40分聞かされていた。

どこまでほんまなのか、作り話なのか。

そもそもドライバーにこんな話して何になるのか。

話聞くのが仕事とは言え、真偽不明な話を長々と聞くのはさすがに疲れる。



Comments

Popular posts from this blog

メリークリスマス!

息子の就職が決まってないんです

年末の仕事