母が…
昼過ぎ磯上公園横でゆっくりしようと車を停めて、スマホを見ていると、
20代くらいの女性が窓を叩いてきた
「あ、どうぞ」
「すみません、掖済会病院まで」
「掖済会ですか…(はて)」
大阪本田と、えーと
「ここです(スマホを見せて)。垂水のゴルフ場の横」
「あー、はい。分かりました。(ナビで)確認しますね」
おー、ラッキー
と思いつつ車を走らせると、女性はどこか(自分の会社?)に電話している。
「あ、はい。すみません。母が突然倒れまして、急いでそちらに向かいます」
お母さんが倒れたのか…
タクシーではたまにあることだが、ラッキーなんて言ってる場合ではない。
緊張感が流れる。
その後ほとんど会話もなく、目的地に着く。
「8,040円です」
支払いを終えると、女性は小走りで病院に入っていった。
お母さんは大丈夫やろか。
知る由もない。
恐らく、この先彼女と会うこともないやろうし、もちろんそのお母さんがどうなったのかなどと考えるのはそのときだけで
彼女とお母さん、過去と現在、これから先
お父さん、お子さんがいるのかもしれない。
彼女のまわりで繰り広げられるドラマ
その一端に触れることが出来た。
あのときのタクシー運転手
いつか思い出してくれる日があるだろうか。
気を使って、急いで病院まで送ってくれた。
何も聞かないで…
もし思い出さなくても、彼女の人生の一瞬に関われたことは光栄である。
そんなことを一日に40回、50回
多くの人生に触れて、そしてその多くは2度と会うこともない。
タクシーのわびさびとでも言うのだろうか。
そこが楽しさでもあり、切なさでもある。
また明日も、新しい、2度と会わない出会いがある
12月4日(水) 68,910 41回

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